経営は、ピクニック。
今までに仕事柄、1万人を超える経営者とお会いしてきました。
仕事とはいえ、お会いさせていただけることは本当に貴重な経験で、
ありがたいことです。たくさんお会いして、ある法則に気づきました。
どの経営者も、「真剣」である、ということ。
しかし、その先はというと、
すべての人が「笑顔いっぱい」幸せかというと、
そうでもない方もいらっしゃったのです。
「笑顔」いっぱいHappyな人と
「眉間にしわ」いっぱいにしかめっ面な人は
何が違うのだろうかと真剣に考え観察しました。
皆さん、入り口は一緒なのに、出口が違っていたのです。
それは、こんなイメージです。
水面下で、もがいて、もがいて(課題を1つずつ、クリヤーして、クリヤーして) ようやく水面の上に出てくると(ある目標を達成すると)見渡して、 「あれっ?自分はここに来たかっただろうか?」と、 このような感じの人がとても多いことにビックリしたのです。
最初は、「もっと、もっと女房、子どもを幸せにするためにがんばるぞー」とか、 「もっと、もっと人に喜んでもらうぞ~」と、思っていたのに、 気づくと女房、子どもがいなくなっていたとか、疎遠になっていた。 ということが、ままあるのです。 かと言って17時にきっかり帰って、成長できるかというとそうでもないのです。
僕は、ここに大きく疑問を持ち
「経営とは素晴らしい」ということを前提に、
素晴らしいものをやり続けたら、幸福度が高まらなければならないと思って
自分の会社のビジョンを「すべては、未来の笑顔のために」として、
がんばった経営の先には、楽しいことが待っているという思いで「経営はピクニック」と題し、
経営や仕事は辛いばかりではない見方を変え、観点を変えれば楽しく、
そして、山登りと同じように
Goalを間違えなければ道中辛いことがあっても、
Goalに着いたときには、それを払拭するくらい
楽しいものだというように思いピクニックとしています。
経営がピクニックになるにはどうしたらよいのか?
とっても重要なポイントを、3つお伝えできればと思います。
■ ポイント1 あなたにとって、人生で最も大切な価値観は何ですか?
■ ポイント2 それをもっとも分かち合いたい人は誰ですか?
■ ポイント3 今していることは、そこに向かっていますか?
これを達成するために大切なキーワードは
■ 共有する
■ 未来に目を向ける
■ 目標ではなく、目的を意識する
例えば、最も大切なことは何か?
「周りの人を笑顔にする」と言っている大尊敬する経営者の友達がいます。
それを誰と分かち合いたいかというと「最も身近な人だそうです」
誰と聞くと
「まずは、家族」
「そして、社員」
「そして、仲間」という順番で言ってました。
でどうしているか?その彼と一緒にいるとよく電話をします。
誰に?それは、奥さんや、お母さんです。
話に聞く耳を立てると
「今、こんな嬉しいことがあってね」とか
「お袋、○○好きだったよね、今送っといたから」とか
「こんな、嫌なことがあってさ」など共有しているのです。
最も驚いたのは日本で誰もが知っている有名モデルさんの友人から
僕が隣にいるときに電話がかかってきて、
「今、○○で飲んでいるから、合流しませんか?」と誘いの連絡が来たのに
「ゴメン、今からお袋と飲む約束しているから無理」と断ったのです。
ビックリです。
でも、彼の目的からすると、そちらの方が良いのです。
決して横暴になりましょうといっているわけでは無いのです。
未来に行き着くところを間違わないで欲しいのです。
そのためには少なくとも5分、1分で良いから大切にしたい人と、
現状のこと、未来のことを共有し、話し合って欲しいのです。
そして、従業員の夢は何か?
それを叶えるために、会社はどうなると良いか?
これを真剣に考えて欲しいのです。
「組織のための、妻、子ども、従業員ではなく、人のための、組織」で、あって欲しいのです。
ぜひ、経営はピクニックを目指して欲しいです。