中小企業のための経営コンサルティング活用法
経営コンサルティングという言葉が
当たり前になってからどれくらい経つのだろうか?
私が学生だった頃は、結婚詐欺師の三大職種に上げられるほど怪しげな仕事でした。
なので、その頃は、経営コンサルティングを頼む企業も非常に少なく、
その仕事をする人も少なかったようです。
それを、怪しげな職業から、確かな仕事に変えた
大きな流れを作った一人が師匠であります、船井幸雄先生です。
ある銀行家から、
「経営コンサルティング企業は信用しない。
なぜなら、世界で株式上場を果たしているところがない。
それだけ、怪しげな職業だから」
だと言われ
「株式上場したら、信用してもらえますか?」
と質問したエピソードがあります。
1988年に㈱船井総合研究所が世界で初めて株式上場を果たし、
その頃か徐々に経営コンサルタント業という職業が認知されたように思います。
そして、今では、経営コンサルタントは、
大企業だけのものではなく、中小企業にこそ必要な業種になってきました。
「なぜ経営コンサルタントが必要なのか?」
2つあると考えています。
1つは、「岡目八目」
中小企業の経営者は、個人保証を入れ、
ほとんどの時間を仕事に費やすくらいがんばっている人が多いです。
がんばれば、がんばるほど、熱くなり目の前のことに集中するあまり
冷静に見ることができなくなることがあります。
そこで、客観的に、冷静的に見る経営コンサルタントが有効なのです。
熟語にある岡目八目は、傍目八目とも書きますが意味は、
プロの囲碁棋士でも、自分のこととなると先が見えなくなるが、
他人の囲碁をそばで見ている人は冷静で、八目先まで手が読める意味があります。
傍目の傍は、そばという意味、岡目の岡は、岡の上からの意味があるそうです。
まさに経営コンサルタントは、そばに居る、丘の上からのように
ちょっと離れた位置に居て、冷静に全体を見ながら先に進むためのアドバイザーであり、
航海の時の羅針盤のように、必要なものなのです。
特に、真剣に一生懸命経営をしている人ほど必要です。
2つ目は、「利益を上げるため」
商売で、利益を上げるには、2つのことがポイントだと言われます。
1つは、誰よりも早く始めること(先行者利得)です。
もう1つは、専門は専門化に頼むこと。
中小企業は、たくさんの人数を抱えることができません。
なぜなら、人件費は固定費になるので収益の波が来たときに、
下がったから、人件費を削るということができません。
かといって、やらないといけないこともあります。
では、素人が代行で何かをやると良いかといっても、
時間がかかるかレベルが低くなってしまいます。
得意な人が得意なことをやるのが組織は最も良いので
経営に関することも経営の専門、経営の方針、大企業でいう、
経営企画室や経営戦略室、経営会議のようなものを
専門化の経営コンサルタントに任すのは、長い目で見ると利益を上げやすくする方法なのです。
経営コンサルタントの探し方
師匠船井幸雄先生は能力はもちろん、
それにも増して必要なのは「合うか合わないか」と、性格の一致を重要視していました。
長年経営コンサルタントをしていて、私もそう思います。
おつきあいをする場合は、いろんな人をころころ入れ替えて契約するより
合う人とじっくり付き合った方が良いのです。
まず、ネットや著書などで文章を読み、
その次に、セミナーに出かけどんな人かを見て、
次に、コンサルティングを検討しているのだが
一度話を聴かせて欲しいとすれば良いと思います。
あわてて探すと良くないものです。
そしてポイントは、セミナーなど話を聴いたとき、、、
自分の方針、信条と合っているか?対面したとき、、、
性格が合うか合わないか。
そして、もう1つ重要なのは、
今だけではなく、未来を見越して話をしてくれるか?
迎合ではなく、未来に向かうために、
今の間違いを指摘してくれるのもまた必要なのです。
自分に合った、そして、未来をイメージさせてくれる。
さらに、会うと元気になる。
そんな人を選ぶと御社にとって素晴らしいパートナーになると思います。